興味無い方はバック推奨。
セリフ文のお話です。

*一部抜粋


おばあさん「今日は卵の面倒を見てもらおう。何か変化が起きた時は伝えてくれ。」


ゴールド「了解。」

おじいさん「最近見つかった卵は3つ。そのうち1つは番のカビゴンから見つかったものじゃ」

ゴールド「!レッド先輩とエメラルドの。」


おばあさん「そうじゃ。カビゴンの卵は3つの中じゃ一番早くに発見されたんだが、まだピクリともせん。」

おじいさん「残りの2つは既に孵ってトレーナーに渡してある。」

ゴールド「んー・・・それはちょっと初めてのパターンだな・・・」

効果音○(コンコン・・・)


おばあさん「まあ卵の発見された順番に孵るわけでもないが・・・少し心配になってな」


おじいさん「今回仕事を頼んだ一番の理由はその卵じゃ。宜しく頼むぞ。」


ゴールド「おし。俺に任せな。」


おばあさん「せっかく天気もいいんじゃから、外でゆっくり日向ぼっこをさせるといい。」


ゴールド「んじゃ。」


効果音○(ギィッ・・・・)


おばあさん「さてと・・・・」


おじいさん「最終テスト。といったところか。」

おばあさん「ゴールドが無事あの卵を孵すことができたら。ワシたちのこの育て屋・・・後継者として迎える」

おじいさん「・・・特に心配はしておらんよ。むしろゴールドが引き受けてくれるかどうかじゃ」


おばあさん「ユキナリも言っておったじゃろ?大丈夫じゃて」


――――――

―――――――

――――――――

―――――――――

効果音○(ザッザッザッザッザッザッ)


ゴールド「あんまり遠くに行っちまうと何かあったときが大変だな・・・。」



効果音○(ドサッ・・・・)


ゴールド「お前も慌てて生まれることもねぇんだ。ゆっくり行こうぜ。」


タマゴ「・・・・・・・・・」


ゴールド「・・・いい天気だなぁ・・・・」


―――――――――


――――――――


―――――――


――――――


  「・・・・・・・ド・・・・・・・」



  「・・・・・ゴ・・・・・ド・・・・」



  「・・ゴー・・・ド・・ゴール・・・ば!」



クリス「ゴールドってば!ねえ!ゴールド!」


ゴールド「・・んぁ?」


クリス「何寝惚けてるのよ。こんなトコでお昼寝なんて・・・」


ゴールド「おぉ・・・クリスじゃねぇか・・・」


クリス「仕事サボってるんじゃないでしょうね?」

ゴールド「これも立派な仕事中。つかなんでお前がココにいんだよ」

クリス「アナタの家に行ったらお母様から泊まりで育て屋さんに行ってるって聞いたから・・・」

ゴールド「・・・余計なこといいやがって・・・・」

クリス「それに・・・約束もあったし・・・・・///////」

ゴールド「あん?」


クリス「な、なんでもないわ!そ、それよりこれ!」


効果音○(バッ)

ゴールド「お?差し入れか?」

クリス「何にするか迷ったけど・・・無難に『フエンせんべい』にしたわ」


ゴールド「どこが無難なんだよ・・。っつーことはばあさん達に聞いてここにきたのか?」


クリス「庭のどこかで寝てるんじゃないかって言ってたけど・・・まさか本当に寝てるなんて」


ゴールド「今日はイイ天気だからな・・・コイツと日向ぼっこだ。」


クリス「・・・この卵って・・・」

ゴールド「別れる前に言ったろ?レッド先輩とエメラルドのポケモンから産まれた卵だ。」


クリス「へぇ・・・・」


ゴールド「不思議だよな?俺たち人間とは違って卵から生まれてくんだぜ?」


クリス「ホント・・・。」


ゴールド「卵ん中ってどんな感じなのかね~?」


クリス「そんなの私達がお母さんのお腹にいた時覚えてる?って聞くようなものよ」

ゴールド「なんだ。覚えてねぇのか?」


クリス「当たり前でしょ。お腹の中にいる時なんて覚えてるわけ―――」



クリス「・・・覚えてるの?」



ゴールド「おー。ちょっとだけだけどな」


ゴールド「夜の海の中を漂ってる感じだったぜ?でも不思議と怖くなかった。。」

クリス「海の中・・・。」

ゴールド「どこからか声がすると周りが少し明るくなるんだ。ハッキリとは見えねーがな」

ゴールド「身体が暖かくなったように感じてよ。」

クリス「外の声が中に聞こえてたってこと・・・?」

ゴールド「そうじゃねえか?・・・何かで見たけど、お腹の中にいる赤ん坊に話しかけたり、曲を聞かせるといいんだってな」


クリス「胎教にいいって聞いたことあるわ」


ゴールド「その胎教ってので母さんがお腹ン中にいる俺に話しかけてくれたんだろうな」

ゴールド「なぁクリス・・・赤ん坊は生まれてスグ、泣く理由・・・しってっか?」

クリス「・・・・臍の緒から送られてきていた空気を自分の肺で吸うようになるから・・・」

ゴールド「それは科学的なモンだろ?俺は違うと思うね。」


クリス「じゃあ・・・何?」


ゴールド「あの泣き声はよぉ、自分がここに生まれたって感謝の気持ちを母親に伝えてんだ。」


クリス「・・・・・・・・」


ゴールド「少なくとも俺はそうだったぜ?いっつも話しかけてくれたのに俺は返事もなにもできない。」

ゴールド「手足も自由に動かせない。どうやって気持ちを伝えればいいか考えてた・・・」


ゴールド「でも母さんの身体の外に出て、やっと自分の声が出せる。でも喋ることは出来やしねえ。」

ゴールド「だから力の限り泣くんだよ。産んでくれてありがとう。俺は元気に生まれたよってな。」



効果音○(スッ・・・・)


ゴールド「俺はコイツ等の心はわかんねぇ。イエロー先輩じゃねえからな。でも・・・・」


ゴールド「赤ん坊は皆同じ気持ち・・・・持ってると思うぜ?」


クリス「・・・・・・・・・・」




ゴールド「口ではイヤイヤやってっけどよ。実はこの仕事・・・嫌いじゃねーよ」

クリス「・・・そうなの?」



ゴールド「だってよ、俺が生まれたばっかのポケモンの第一声を聞けるんだぜ?生まれた証の!」



ゴールド「なんか・・・嬉しいじゃねえか!!」




タマゴ「ピクンッ・・・・」



ゴールド「・・・ケッ・・柄にもねーこと喋っちまったな。////」


クリス「フフフ・・・。恥ずかしがらなくていいわ。」

クリス「アナタの言ったことは多分・・・本当だと思う。」

ゴールド「?」

クリス「少なくともアナタはそうやって生まれてきたんだもの。信じるわ」


ゴールド「へっ・・・・・」


ゴールド「真面目な委員長もよ、ちぃっとは話わかるじゃねえか」

クリス「・・・何よ。」



ゴールド「腹ん中の話。誰にもしたことねぇんだぜ。」


クリス「!そうなんだ・・・」


ゴールド「ああ。なんで話ちまったかな・・・」


クリス「・・・・・・」


ゴールド「お前は・・俺が腹ん中いたときの・・・・あの声と同じ暖かさを感じるんだよな」」


クリス「・・・・・」

ゴールド「ま、気のせいかもな!」


クリス「・・・ゴールド!その――――」


効果音○(ピキピキッ!!!)


ゴールド「!!!」


クリス「!卵が!!」


ゴールド「!う、生まれるぞ!」


効果音○(ピキパキッ・・パリィイイン!!)


ゴンベ「ゴーンッ!!!!」


クリス「生まれた!!」



ゴールド「でもコイツ・・・カビゴン・・・じゃねえな・・?」


クリス「その子はゴンベ。カビゴンの進化前よ」


ゴールド「カビゴンに進化前があったのか?」

クリス「ええ。結構前に発表されてたわよ?」




ゴンベ「・・・・・」

効果音○(キョロキョロ・・・)



ゴールド「へぇ~・・・あ、ばあさん達に報告しなきゃなんねえ!」


効果音○(ガバッ!)


ゴールド「ゴンベ!行くぞ・・・ってお前何してんだ・・・?」



効果音○(ガサゴソガサ・・・)


ゴンベ「?」


クリス「あっ!?フエンせんべい・・・!」

ゴールド「おまっ!俺のせんべい食うんじゃねえよ!!」


効果音○(バリバリバリ・・ゴクンッ!!)

クリス「全部食べちゃった・・・・」

ゴールド「あああああ~・・・1枚も食べてねえのに・・・」


クリス「・・・また差し入れしてあげるから・・・ね?」


ゴールド「・・・ホントだな・・・?・・・・ゴンベ!行くぞっ!」

ゴンベ「!」


効果音○(タタタタタタ・・・)

クリス(差し入れ食べられなかったからって落ち込まなくてもいいのに・・・・)



効果音○(ピタ)



クリス「?」





ゴールド「あ、そうだ。クリスー!」





クリス「何よ?」



ゴールド「この前の服。バッチリ似合ってたぜ?可愛いかったよ!」




クリス「!!///////////////」



ゴールド「言い忘れるトコだったな!」




クリス「もう!ゴールドったら!!////////////」


効果音○(タッタッタッタッタッタ・・・)


END




こんなものをピクシブに沢山あげてます。
DNはポケモンカードメインなのであんまり文章をあげたりはしないつもりだったんですけど・・・

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